佐条利人に光あれ
先日「blanc」のドラマCDと、佐条のグリーティングカードが届きました。
佐条の誕生日当日は出かける用事があるので、ちょっと早いけれど密かに誕生日を祝おうと思います。
BL作品のキャラクターの誕生日を祝うのって、その人と結ばれたパートナーだけで良くて、周りが水を差すものではないと思っているのですが、佐条がいなければ草壁と結ばれることもなかったので、完全にアウェイ側、ふたりを応援する側からとして祝おうと思います。
わたしの中で佐条はなんとなくチェリーパイのイメージ。
なんでだか、理由を聞かれるとうまいこと答えられないのですが、クールで冷静だけど、心の内では嫉妬深くて繊細な佐条と、見た目以上に甘く、とろけるようなチェリーフィリングに、フォークでちょっと触っただけでほろほろと崩れてしまうパイは、どこかちょっとだけ通じるものがあるのではないかと思ってしまうのです。
あと、なぜ数あるパイの中から「チェリー」を選んだのかというと、以前セレス推し活(推しをイメージした香水を選んでくれるサービス)で佐条を指名したときに送られてきた香水のラストノートにチェリーが含まれていたからというのもあります。
※香水はペンハリガンの「ジュニパースリング」でした。
「ふたりぐらし」の草壁と佐条を見ていると、なんだかもうこのふたりは大丈夫だと手放しで安心して見ていられるので、とてもほっこりします。
まだ若いから色々あるかもしれなけれど、いろんなことを乗り越えてきたこのふたりなら、どんなことでもまた乗り越えていける。
違う作品名を出してしまって申し訳ないのですが、今のこのふたりを見ていると、よしながふみ先生の「きのう何食べた?」のシロさんとケンジを思い出してしまいます。なんか関係性が似てきてないですか?どっちも指輪を交換しあった仲だしね、もう夫婦以上に夫婦です。
話がとても逸れましたが、「ふたりぐらし」までの佐条って、どこか儚くて脆いイメージが強くありました。
これは佐条の本質なんだと思うのですが、今にも折れそうなほど細い体と、何を考えているのかわからないミステリアスさ、そして、微笑めば男女問わず虜にしてしまう魔性な面。
男女問わず一目惚れされやすい人って一定数いると思うのですが、佐条は間違いなくそれ。
実際に、草壁も一目惚れだったわけだし、この魔性はほんと恐ろしいと思います。
でも、真っ直ぐすぎるくらいの草壁と出会って、少しずつ胸の内のデリケートな部分をさらけ出せるようになって、佐条は少しずつ強くなっていったように見えました。それが読者としてすごく嬉しかった。
中村明日美子先生の作品は、心情を事細かに描いていらっしゃるので、どのキャラクターにも感情移入してしまうのだけれど、わたしの中では特に佐条に没入してしまうことが多かった。
読んでいて何度一緒に涙を流したことか…!(ついでハラセンです)
そんな佐条も今はもうすっかり幸せそうなので、もう完全に対岸からふたりの生活を双眼鏡で見守りながら応援し続けようと思っています。
佐条よ、永遠に光あれ!
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